台風に強い庭づくりやエクステリアのポイントをご紹介!

例年、神奈川県は台風に悩まされ、特に厚木市は常日頃から強風の影響を受けやすいエリアとして知られています。さらに近年では、各地で甚大な被害を引き起こしている線状降水帯も気になるところ。


庭や外構といったエクステリアはこのような自然災害の影響をダイレクトに受けてしまいます。けれどもまだ1月だし、もう少し暖かくなってから考えればいいのでは?と思われていたら、それは大間違い。


満足できるエクステリアにするためには、プロの業者の提案や素材・デザインを検討する時間も必要ですので、早めに備えておくに越したことはありません。

今回は、大雨や台風といった自然災害が起こった時に、大掛かりなメンテナンス工事をしないですむエクステリアのポイントをご紹介します。




■台風に備えたエクステリア対策とは?



日々の使用頻度が高いエクステリアといえば、カーポートや物置


カーポートは軽やかなデザインが魅力ですが、圧迫感をもたらさない片側支持(2本の柱で支えるタイプ)よりも、4本の柱で支える強度の高いタイプを選ぶのが安全です。

ただ1年を通じて常に台風に悩まされるわけではないし……とお考えでしたら、片側支持にして、いざという時だけオプションでサポート柱を取り付けるとよいでしょう。

また強風時にカーポートの屋根がはずれる仕様となっていて、柱など本体へのダメージを防ぐタイプもありますが、飛んだ屋根がよそさまに被害を与えかねないので、カーポートはプロの業者に依頼して安全性の高いタイプを選びましょう。


次は、何かと便利な物置。重いから風に飛ばされることはないだろう、とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、2018年の台風21号では風速45mの強風で物置が飛ばされ、フェンスをなぎ倒したケースがありました。

人にぶつかってしまうとおおごとですから、物置を設置するのならコンクリート基礎にアンカープレートを打設し、さらにワイヤーで固定すると安心です。




■庭にはどんな工夫をすればよい?



次は、暮らしの憩いの場ともなる庭の対策について。


まず、水はけのよい工夫をすることが大切です。水はけが悪く、大雨や台風の後、なかなか水が引かないと不衛生ですし、せっかく育ててきた植物もダメージを受けてしまいます。対処方法としては砂利を敷いたり土壌改善をして水はけをよくし、さらに目に見えないほどの勾配(傾斜)をつけて水が自然に流れるようにするのが基本です。


またさらなる安全策として、家と庭の間にタイル張りのテラスやウッドデッキなどを設け、家と庭の間に段差や緩衝となるスペースを設けるのもおすすめです。テラスは2本の柱で屋根を支え、壁のないオープンなタイプもありますが、やはり前面にスクリーンをプラスしたほうが、雨風への効果は高まります。




■雨・風に強いガーデンルームをつくるコツとは?



コロナ禍でおうち時間を楽しむため、人気を博したのがガーデンルーム(サンルーム)

こちらも家と庭との緩衝帯となり、家屋を守ってくれます。ただしガーデンルーム自体がダメージを受けてしまっては元も子もないですよね。


その場合はガーデンルームの「耐風圧強度」をチェックしてみてください。「風速●m/秒相当」という記載がありますが、風速が高いほど耐風性能もすぐれています。また屋根を支える材の間隔が短いタイプは、屋根がしっかり固定されていることを意味します。


台風や雨風による被害を防ぎたければ、場当たり的に対処するのではなく、抜本的な見直しが必要です。どこか1カ所に強度の高いエクステリアを用いれば安全が守れる、というものではなく、カーポートや物置やフェンス、庭の土壌やサンルームなど、さまざまな要素が総合的に働き合って被害を軽減してくれるのです。


台風や大雨被害に遭った場合は、エクステリアの修理に火災保険も適用できます。保険会社やプランによって内容は異なりますが、一般的には門扉、アプローチ、フェンス、塀、物置、倉庫、カーポート、デッキ、テラスなどに対して保険が申請できます。ただし経年劣化ですでにダメージを受けているものは適用外なのでご注意くださいね。


エクステリアのエキスパートである愛産は、厚木市を拠点に近隣地域で外構工事を手がけております。まだ春の足音が遠い今の時期は、満足ゆくエクステリアをつくりこむチャンスです。エクステリアに関して気になることがございましたら、どうぞお気軽にご連絡ください。