門扉から玄関へとつながるアプローチは、一見ただの通り道のようですが、実はご自宅の印象や利便性に大きく関わっています。アプローチ作りにこだわれば、マイホームがより素敵で便利になるでしょう。そのために注目していただきたいポイントが、安全性・防犯性・デザイン性の3つです。
ここでは、魅力的なアプローチ作りの知識を3つの視点からご紹介いたします。
■安全性-家族が使うシーンを想定!
アプローチ作りでまず注目していただきたいポイントは「安全性」です。アプローチは家に入る時に必ず通る場所ですから、家族の誰もが安全に通行できなければなりません。もし滑りやすかったり通りにくかったりすれば、怪我をしてしまうこともあります。家族が使うシーンを想定し、起こりそうなトラブルを防ぐ工夫をすることが重要です。
たとえば、家族に高齢者や小さなお子様、体の不自由な方などがいれば、アプローチには段差をなるべく作らず手すりを設置した方がいいでしょう。車椅子やベビーカーの通行を想定し、スロープを作っておくのもおすすめです。今はなくても大丈夫でも、いずれ年を取ったり子供が生まれたりした時のことを考慮して作っておくと、将来慌ててリフォームする必要がなく安心できます。
また、アプローチの材質や細かな形状も重要です。一例としては、雨の日に滑りにくいインターロッキングなどの素材を採用したり、つまずかないようにできるだけ凹凸を避けたりといった工夫が考えられます。さらに、夜間でも足元が見やすくなるように照明を取り付ければ、帰宅が遅くなったとしても安心してアプローチを通行できるでしょう。
■防犯性-空き巣などに狙われない工夫を
安全性と並んで目を向けていただきたいのが「防犯性」です。アプローチは門扉から家の入口である玄関につながっており、構造によっては庭などに移動することもできます。空き巣などの侵入経路になりがちなので、プライバシーを適度に守りつつも、できるだけ死角を作らないように注意しなければなりません。
たとえば、アプローチに植栽を施すと緑あふれる素敵な空間になりますが、あまりに大量・大型の植栽は死角も増やしてしまいます。加えて日中でも薄暗くなるため、不審者にとって絶好の隠れ場所です。植栽を植える時は、ある程度の見通しを確保できるように配置し、定期的に剪定するようにしましょう。
また、夕方~夜間の防犯性を高めるためには照明も重要です。中でも人感センサー付き照明は、人が通ったことに反応して点灯するため、防犯対策として効果を発揮します。家族がアプローチを通る際の安全性も確保できますし、一晩中つけっぱなしにはならないので、電気代も節約できて便利です。
一方、プライバシーの保護を考慮すると、お風呂やトイレといったプライベートな空間の前にアプローチを通すのは避けた方がいいでしょう。さらに、門扉から玄関まで一直線のアプローチにしてしまうと、玄関の扉を開けた際に門扉からご自宅内が丸見えになってしまいます。直線的な構造を避けるために、可能なら適度にカーブを付けたデザインにするのがおすすめです。
■デザイン性-住居とのトータルバランスが大事!
アプローチ作りにおいては「デザイン性」も大切です。防犯性や安全性はもちろん重要ですが、機能性だけを重視したアプローチは通っていても楽しくありません。毎日必ず通る場所ですから、通るたびに気持ちが明るくなるような、デザイン性を兼ね備えたアプローチにするのが理想でしょう。
この際、忘れてはならないのが母屋のデザインとのバランスです。母屋がシックなデザインなのにアプローチは賑やかな感じにデザインしてしまうと、アンバランスな印象になってしまいます。こうなると、それぞれを単独で見た場合は素敵なのに、全体を見渡すと落ち着かない雰囲気になってしまうのです。
そのため、アプローチをデザインする時は、母屋との相性を常に考慮しておきましょう。一例としては、母屋の色合いに近い枕木を採用すると、デザインに統一感を持たせられます。コンクリートに天然石、砂利、タイル、レンガ、洗い出し、そして人工芝など、使用できる素材はたくさんありますから、吟味すれば母屋と相性抜群のアプローチを作ることが可能です。
さらに、道をくねらせて植栽などの配置を工夫すると、遠近法の効果で奥行きを感じられるようになります。多くの住宅において、アプローチは決して長い道ではありませんが、工夫次第でとても魅力的なスペースになるのです。ご自宅をリフォームする時は、母屋や庭だけでなくアプローチにも目を向けてみてはいかがでしょうか。
神奈川県厚木市の愛産では、お庭づくりや外構に関するサービスを幅広く承っております。アプローチの施工実績も豊富で、ご紹介した3つのポイントに配慮したアプローチ作りが可能です。無料でお見積もりまで担当させていただきますので、外構に関するご相談・ご依頼は、愛産までお気軽にお問い合わせください。