狭小住宅でもお庭を持とう! メリットと広く見せるコツ

一戸建て、それもお庭のついた家に憧れる方は多いと思われます。とはいえ、都市部で広い敷地を確保するのは難しいものです。予算の問題もあって、お庭付きの家をあきらめてしまうこともあるでしょう。


しかし、お庭は住む人の生活をとても豊かにしてくれます。面積の小さなお庭でも、工夫すれば広く見せることが可能なので、家づくりでは積極的にお庭を取り入れるのがおすすめです。

ここでは、お庭を持つメリットや、小さなお庭でも広く見せるコツをご紹介します。



■生活がとても豊かに。お庭を持つメリット

お庭のある住宅に住んでいると、実にさまざまなメリットが得られます。中でも多くの方が実感できるのが、ガーデニングの楽しみです。季節の花々や瑞々しい緑は、眺めるだけでも癒しを与えてくれ、お手入れを楽しみ成長を喜ぶこともできます。食べられる植物を中心に植えて家庭菜園を作れば、食生活も豊かになるでしょう。


また、お子様やペットの遊び場として使うこともできます。たとえ広いお庭でなくても、自由に動き回れる空間というのはそれだけで楽しいものです。芝生を敷けば転んでも安心ですし、夏にはビニールプールで遊ぶこともできます。バーベキューやホームパーティーに使うのもおすすめです。


何より、お庭があるということは、家の周囲に余裕があるということでもあります。隣家との間に空間があることで圧迫感がなくなり、日当たりや風通しも確保できるのです。特別な使い方をしなかったとしても、スペースがあること自体がお庭の価値となり、生活を豊かにしてくれるでしょう。



■小さなお庭を広く見せる方法


お庭づくりにおいて、頭を悩ませる方も多いのが広さの問題です。庭付き一戸建てに憧れて土地や物件を探したものの、十分な広さの土地が確保できず、お庭そのものをあきらめてしまうことも少なくありません。しかし、小さなお庭でもちょっとした工夫で広く見せることは可能です。以下のような方法を試してみましょう。


曲線を取り入れる

玄関からのアプローチはまっすぐではなく、あえて遠回りさせる曲線を取り入れましょう。歩く距離が長くなることで、お庭を広く感じられます。また、視覚的にも曲線があると遠近感が強調され、錯覚によってお庭が広く見えるのです。


遠近法を利用

お庭を広く見せる第一のコツは、遠近法の利用です。手前に大きい(背の高い)植栽を、奥に小さい植栽を配置すると視覚的な錯覚が引き起こされ、空間が実際より広く感じられます。植栽をまんべんなく植えるのではなく、大きさや位置を工夫してみましょう。


見えない場所を作る

お庭を一目で見渡せるような作りにすると、「この庭はここまでか」と感じ、見た目通りの狭い印象になります。そこで、植栽やフェンスなどを利用し、あえて見えない場所を作ってみましょう。こうすると、脳が奥の広がりを想像するため、お庭にさらに奥行きがあるように感じられます。


色に変化を持たせる

遠近法は、大きさだけでなく色の変化でも利用可能です。人間の脳は、明るい色は手前に、暗い色は奥の方にあるように感じるという性質があります。この性質を使って、庭の入り口には明るい色のアイテムを、奥には暗い色のアイテムを使えば、奥行きを演出することができます。


目立つアイテムを使って空間にメリハリをつける

庭の一部に目立つアイテムを置いて空間にメリハリをつけると、狭さが目立たなくなります。ベンチやブランコ、置物、シンボルツリー、池、噴水、ライトなど、ランドマーク的なアイテムを1つ設置して、それを中心にお庭を構成してみましょう。


坪庭を作る

非常に狭いスペースしか確保できなかったとしても、あきらめる必要はありません。日本には、壁や柵で囲まれたごく小さな空間にお庭を作る「坪庭」という文化があります。限られた空間にお庭の要素を凝縮することで、芸術品のように仕上げることも可能です。どの部屋から坪庭が見えたら素敵か、じっくりと考えてみましょう。



■ウッドデッキでお庭の使い道を広げよう

小さいお庭を有効活用したい時にぜひ試していただきたいのが、ウッドデッキの設置です。広いお庭に設置するイメージがあるかもしれませんが、小さいお庭でもウッドデッキを設置することはできます。むしろ、お庭の使い道が広がることで、より楽しくお庭で過ごせるようになるのです。

たとえば、土で汚れる心配がない上にフラットな場所であることを生かし、椅子やテーブル置いてリビングの延長のように使うことができます。お子様の遊び場や、洗濯物を干すスペースにしてもいいでしょう。オーニングや屋根を設置すれば日光や雨も防げるので、天候を問わず使えますし、プランターなどを置くこともできます。


さらに、外部からの視線が気になる時は、ルーバーフェンスや採光パネル、スクリーンなどを設置するのがおすすめです。ブロック塀と異なり圧迫感が少なく、視線を遮りつつも採光や風通しをある程度確保できます。ナチュラルな雰囲気のウッドフェンスなら、ウッドデッキとの相性も抜群なので、ぜひ試してみましょう。



今回ご紹介したポイントを意識してお庭作りをすると、小さいお庭でも広く感じられ、生活がいっそう楽しくなります。お庭に興味のある方は、たとえ土地が小さくてもあきらめず、積極的にお庭づくりに挑戦するといいでしょう。


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