お庭を美しい緑で覆い、雨の日にぬかるむのを防ぐことができる芝生は、お庭の仕上げ方法として人気があります。この芝生は、「天然芝」と「人工芝」に大きく分けられます。天然芝と人工芝はそれぞれ異なる特徴を持っていますが、どのように使い分ければいいのでしょうか? ここでは天然芝と人工芝の違いや、選ぶ際のポイントをご紹介します。
■天然芝のメリット・デメリット
天然芝とは、芝草という植物を絨毯のように植えて作る芝生です。本来の意味での「芝生」であり、単に芝生と言った場合は、基本的にはこちらを指します。日本では、高温多湿に強い日本芝が主に使用されますが、比較的寒さに強い西洋芝を使ったり、複数の種類の芝生を混ぜて使ったりすることもあります。
天然芝のメリットは、季節によって変わる景観の変化を楽しめることです。生きている植物なので太さや長さにもばらつきがあり、お手入れをしてきれいな状態を維持するなど、自分で育てる楽しみもあります。また、導入費用も人工芝に比べて安価です。
一方デメリットとしては、冬になると茶色く変色して枯れたようになり、景観が悪くなる点が挙げられます。太さや長さにばらつきがあることも、人によっては「均一性に欠ける」と感じられるでしょう。芝刈りや雑草の処理、除草剤や肥料の散布といった定期的なお手入れも必要です。こういった性質により、人工芝に比べると維持費用が多くかかります。
■人工芝のメリット・デメリット
人工芝とは、ポリエステルやナイロンといった樹脂素材を使い、本物の芝生に似せて作られた人工の芝生のことです。最近の人工芝は品質が向上しており、見た目はもちろん触感も本物の芝生に迫るものが登場しています。葉の長さが5mm~10mm程度の短いものをショートパイル、主に40mm以上の長いものをロングパイルと呼びます。
人工芝のメリットは、本物の植物ではない分、天然芝よりもメンテナンスが簡単なことです。軽く掃き掃除をしたり掃除機をかけたりするだけできれいな状態を維持でき、コストもほとんどかかりません。芝の成長のばらつきも生じないので、全体が常に均一な見た目になります。
また、天然芝と違って寒い時期に茶色くなることもなく、1年を通じて青々とした状態を保つことができます。土がないところや日当たりが悪いところでも設置でき、場所を選ばないのも魅力です。
ただし、導入費用が天然芝と比べて高めというデメリットがあります。安価な人工芝でも、天然芝の2倍程度の価格です。また、人工芝は枯れてしまうことはありませんが、外気や日光にさらされていると、少しずつ経年劣化していきます。色褪せたり葉が寝てしまったりすることもあるので、8年~10年程度のスパンで交換が必要です。
そして、人工芝は天然芝に比べ、熱に弱い傾向があります。近くでバーベキューや花火をすると、火の粉や熱気で葉が溶けてしまい、燃え広がるリスクもあるので危険です。人工芝の上や付近では、火気を使わないようにしましょう。
■天然芝と人工芝はどちらがいいの?
天然芝と人工芝は、どちらもメリットとデメリットがあり、お庭の用途や環境に応じて使い分ける必要があります。そこで、それぞれどのような人に向いているのかを確認しておきましょう。
・天然芝が向いている人
天然芝が向いているのは、とにかく本物の植物にこだわりたい方や、主に観賞用として取り入れたい方です。お手入れの時間を確保でき、育てる楽しみを味わいたいという方であれば、メンテナンスの手間もあまり気にならないでしょう。
また、導入費用を安くしたい方や、お庭でバーベキューや花火をする予定のある方にもおすすめです。ただし、天然芝も燃えるリスクがある点は同じなので、芝生に水をかけたり耐熱シートを敷いたりといった対策を取ってください。
・人工芝が向いている人
人工芝が向いているのは、1年中青々とした芝生を維持したい方です。忙しくてお手入れの時間が取れない方や、芝生のメンテナンス費用を抑えたい方にも適しています。
また、マンションのベランダ・バルコニーや日当たりの悪い場所など、天然芝が育ちにくい・植えられない場所に芝生を設置したい方にもおすすめです。総じて、利便性重視の方に向いているといえます。
■まとめ
天然芝と人工芝は、それぞれ異なる魅力があります。どちらが適しているのかは、お手入れにかけられる時間や予算、お庭の使い方などによって変わってきます。自分のライフスタイルと照らし合わせて、より適している方を選ぶのがおすすめです。施工に関してわからないことがある時は、専門業者に相談してみましょう。
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