母屋と一続きになり地面が一段高くなっているテラスは、屋外でのんびりとくつろいだり、洗濯物干し場に使ったりするのに最適の場所です。しかし、屋外空間という性質上、雨や日差しなどが気になることもあります。そこでおすすめなのが「テラス屋根」の設置です。ここではテラス屋根のメリットや種類、設置する際の注意点をご紹介します。
■テラス屋根を設けるメリット
テラス屋根とは、文字通りテラスに設置する屋根のことです。テラス以外にも、1階の掃き出し窓や勝手口などに設置する場合もあります。
テラス屋根を設ける大きなメリットは、雨を防げるようになることです。たとえば、テラスで洗濯物を干している時、急な雨や鳥のフンのせいで洗濯がやり直しになった経験のある方は多いでしょう。テラスに屋根があれば、雨などから洗濯物を守れるので、天気を気にせず洗濯物を干せるようになります。
また、雨に加えて日差しも防げるので、テラスの居心地がよくなるのもメリットです。雨の日や日差しの厳しい夏でものんびりくつろぐことができ、家族や友人との憩いの場として活用できます。テラス屋根の屋根材は紫外線をほとんど通さないポリカーボネートが主流なので、室内にあるカーペットや畳の色褪せ防止にもつながります。
他にも、日差しを防ぐことで冷房効率を上げる、雨でも窓を開けやすくなる、バックヤードをゴミの仮置場などに活用しやすくなる、目隠しパネルを取り付けることでプライバシーを保護する、それ自体がおしゃれなエクステリアになるなど、テラス屋根のメリットは実に多彩です。スペースやデザインなどの条件をクリアできるなら、ぜひ設置を検討しましょう。
■テラス屋根は種類と特徴を踏まえて選びましょう!
テラス屋根は、デザイン・構造・材質などによっていくつもの種類に分けられます。それぞれ特徴も異なるため、目的やご自宅の状況に合ったものを選ぶ必要があります。
最初の大きな選択肢となるのは、固定タイプか独立タイプ(自立タイプ)かです。固定タイプは、建物本体の外壁に屋根材を固定した上で柱によって支えます。一方、独立タイプは建物本体に固定せず、柱のみで支えます。固定タイプの方が耐久性では上回りますが、外壁に穴を開けなければなりません。構造や性能の関係で外壁への後付けが難しい時は、独立タイプが適しているでしょう。
また、屋根材の形状は、平坦な「フラットタイプ」とカーブした「アールタイプ」に大きく分けられます。フラットタイプはすっきりとしてどんな住宅にも合わせやすく、アールタイプは雨風が吹き込みにくいのがメリットです。
さらに、カラーもいろいろあります。ブルーやブラウン、ブラック、グレー、ホワイト、そして木目調などが用意されているので、建物の外観に合った色を選ぶといいでしょう。強風や大雪が心配な地域なら、屋根のピッチ間隔を短くしたり屋根材を厚くしたりして耐久性を高めたものや、雪を落としやすいように屋根の角度を調整できるタイプがおすすめです。
■テラス屋根を設置する際の注意点
テラス屋根はとてもおしゃれで機能的なエクステリアですが、設置する際にはいくつか注意しておきたい点もあります。必ずやっておくべきなのは、取り付けたい場所の間口・出幅・高さなどの確認です。周囲に雨樋やシャッターボックスがあると設置できないケースがある他、雨を防ぎたい範囲や外観、敷地の面積なども考慮しなければなりません。
また、前述したように、強風や大雪といった地域性も意識する必要があります。特に近年では、過去に見られなかったような異常気象に見舞われるケースが増えており、台風や大雪が少ない地域でも安心はできません。テラス屋根が倒壊すれば下にあったものが潰れ、吹き飛ばされれば近隣に被害が及びかねないので、十分な耐久性のあるものを選びましょう。
さらに、掃除やメンテナンスも必要不可欠です。テラス屋根は常に雨風や日光(紫外線)にさらされているため、放っておくと汚れが堆積していき、経年劣化もします。細かいところまで定期的に清掃し、寿命が近いと判断されたら新しいものに交換してください。
このようにテラス屋根は、さまざまな条件を考慮して設置する必要があります。メリットを最大限に活かすためにも、まずは施工会社とよく相談し、ご自宅にぴったりのテラス屋根を選びましょう。
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